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水彩画家 丸山晩霞

水彩画家 丸山晩霞
◆生誕140周年記念出版 ◆丸山晩霞記念館推薦
 500部限定出版(番号入り) 一草舎出版 12600円
 丸山晩霞は慶応三年(1867)、信州の東御市(旧東部町)に生まれ、一貫して水彩画を描き、明治後年から大正、昭和初期の日本を代表する水彩画家でした。明治32年渡米。全米各地で水彩画会を開催して好評を得、二年後に帰国。まもなく太平洋画会の創立メンバーのひとりとなり、また、日本水彩画会、日本山岳画協会の創立会員にもなって、日本の画壇を背負う勢いで活躍。けれども、郷里信州にあっては自らを「田園作家」と称し、弟子たちを指導しつつ、小諸義塾で島崎藤村らとともに教鞭をとったりしていたといわれています。
 昭和17年、郷里の画室「羽衣荘」において病死。享年74歳でした。
 本書は晩霞の逝去まもなく刊行された追悼記念誌で、晩霞の生前の遺徳をもっとも正確に伝える貴重な一書です。当時、五百部限定という小部数の発行で、ほとんど関係者への配布で終わってしまったため、今では古書でも入手は難しく、幻の書となっております。
 執筆者は島崎藤村をはじめ、臼田亞浪、小島烏水、吉田博、小山周次、中村不折、また石井柏亭、神津港人、佐藤武造、川端龍子など実に多彩で、当代一流の文人、俳人、画人、書家などが勢ぞろい。その数は90余名にのぼっています。当時、これだけ幅広い文化人から認められ、その死を惜しまれた人物は、あまり例を見ません。
 先年、地元に記念館もでき、晩霞の業績の発掘や本格的な顕彰活動も始まりました。しかし晩霞にかぎらず、作品は所蔵しているものの作家のことはよくわからないという状況が、年ごとに増えております。生誕140年を迎えた本年、本書の復刻がそうした意味でささやかでも幸いです。(刊行にあたってより)

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